とある女がいた、
風俗とかキャバとか援交とかしてる女が。
でも彼女なのかセフレなのか客なのかよくわからない。
ただこれだけは言える、他の誰よりも愛していたし大切にしていた。それほどまでに好きだった。だからいくら歌舞伎町と言えど当たり前にほかの男と関係なんて持って欲しくないのはご理解頂きたい。
ある時彼女がデートに行きたい場所を聞いていた「夏には海行きたい、秋には、冬には、そして春には、、」
その瞬間思ってしまった。
「てめぇに春は来ねえよ、
もう売っちまったろ?」
声には出さなかった。
きっと僕は悲しそうな、ツラそうな顔をしていたと思う。